誰も言わなかったスポーツカーの短所
(知っておいて損のないワースト10)

2014/06: 初版
2019/07: 改訂

目次



9位:段差を越えられない


そして車高が低い(最低地上高が低い)2番目の弊害が、ちょっとした段差を越えられない事です。

コンビニの駐車場に入る前の歩道と車道のスロープ、踏み切りのウネリ、橋梁部と舗装路の段差等々、サーキットや高速道路でもない限り段差は至る所に存在します。

ところが、86の場合最低地上高が130mm程度(一般車で150~160mm)ですので、うっかりスピードを出したまま通過すると、クルマのアゴやお腹をしたたかにぶつける事になります

最近ついに閉鎖されてしまいましたが、ウネリの大きいので有名な鶴見駅横の総持寺前踏み切りを通過すれば、恐らく4~5回は路面にぶつかり、歩行者の目を楽しませてくれた事でしょう。


総持寺前踏み切り

またどこの駐車場にもあるタイヤ止めの縁石にも、かなり気を使う必要もあります。

更にですが、雪道の轍(わだち)を走っても、中央の雪溜まりを後続車のために平らにならしながら走る事になります。(ただし雪道を進めればですが)


8位:着座位置が低い


そしてそして、車高が低い3番目の弊害が着座位置の低い事です。

スポーツカーなのだから、着座位置が低くて何の問題があるのと言われるかもしれません。

確かに、信号待ちで隣のミニバンから覗かれる心配があるかもしれませんが、それはむしろスポーツカーとしての優越感でしょう。

また路面に近くてスピードを早く感じますが、それもマー許容範囲でしょう。

ですが着座位置が低いと、折角ドライブに行ってもガードレールに遮られて周囲の景色が全く見えないのです。

走行中に周囲の景色を楽しめなくて、はたしてFun to Driveと呼べるのでしょうか?

そして、最大の問題は夜です。

暗くなると当然ながらクルマはヘッドライトを点灯しますが、車高が低いと対向車のヘッドライトの光が(たとえアップにしていなくても)容赦なく直接目に入ってくるのです。


特にゆるい右カーブで上下線とも渋滞すると、対向車線のやや右向きの光がこれでもかと長時間目を照射してきますので、その眩しさといったら苦痛以外のナニモノでもありません。

その苦痛を長時間味わったら、誰もがスポーツカーでの夜の運転を控え様と思う筈です。


7位:扉が開かない、閉まらない


乗り降りがし難い話をしましたが、それはまだまだ序の口です。

もっと切実なのは、狭い駐車場で運転席側の横に大型車が駐車したときです。

スポーツカー(2ドア車)は4ドア車に比べて扉が長いため、人が運転席に入り込めるだけ扉を開ける事ができず、最悪乗車すらできないのです

おまけに助手席側まで詰めて駐車されたら、完全にお手上げです。(と言っても、助手席から運転席への移動も限りなく難しいのですが)

特にお腹の出た方は、この仕打ちを頻繁に味わう事になりますので、ダイエットのきっかけには良いかもしれません。

なおそれでも無理に乗車したいのでしたら、隣のクルマに傷を付けぬ様に最新の注意を払う必要があります。

ついでに言うと、下り坂で扉を開けると大きな扉が一気に全開してしまい、閉めるのにも一苦労するという訳です。

スーパーカーの跳ね上げ式の扉は、それなりの理由があるのだと、そこで初めて気付く事になります。

また脱線してしまいますが、その点1978年から一環してロータリスポーツカーを作り続けたマツダは良く考えています。

既に生産中止になっていますが、RX-8は観音扉式の後席ドアを設けました。

        

当然ながら何方も、その理由は後席の乗客用のためだと思われるでしょう。

でも、それは本当の理由ではありません。

実際スポーツカーの後ろに人を乗せる事など殆どありませんし、それ以前にスポーツカーの後席に乗りたがる人など居ません。

スポーツカーでありながらドアを分割したのは、むしろ前扉を小さくして前席への乗降性を改善するためなのです。

番外編:後席に座ると頭が焼ける

ここで番外編です。

スポーツカーの後席の話が出ましたので、この話もしてしまいましょう。

先ほどお伝えしました様に、スポーツカーの後席は狭いのは何方もご存じだと思うのですが、座ってみて初めて分かるもう一つの問題があるのです。

それは、下の透視図を見て頂ければ一目瞭然でしょう。


それが何かと言えば、(前席と後席で乗員の体格が異なるのは置いといて)後席に座ると頭上は屋根ではなくリアウィンドウなのです。

朝夕の様に太陽が低ければまだ問題無いのですが、昼間に太陽を背にして走ると、容赦なく直射日光が頭上から降り注ぎます。

その暑い事といったら、もうたまったものではありません。

全席はエアコンの吹き出し位置に近く、且つ屋根による日陰で涼しい顔をしているのですが、後席は真夏のビーチでパラソル無しで体育座りをしている様なもので、ほとんど茹タコ状態です。


悪い事は言いません。

どんなに短い距離でも、真夏にスポーツカーの後席に乗ってはいけません。


そして第6位は、そのスポーティーなデザインに起因する問題です。




スポーツカーの短所(第9-7位)




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