誰も言わなかったスポーツカーの短所
(知っておいて損のないワースト10)

2014/06: 初版
2019/07: 改定

目次



6位:後方の視界が悪い


スタイル優先のスポーツカーの場合、どうしても後方の視界が悪くなります。

特に86の場合、トヨタ2000GTのサイドウィンドウ後端のデザインを踏襲したせいもあり、斜め後ろの視界はほぼ絶望的です。


トヨタ86(水平4気筒、4シーター)


トヨタ2000GT(直列6気筒、2シーター)

ですので高速道路の合流やY字路での合流では、バックミラーでも後方の目視確認でも見えない死角が存在しますので、かなりの注意が必要です。

また晴れた日の普段から知っている道ならばまだしも、雨の日の夜に知らない道でバックするのは、かなりの勇気が必要です。

ところで、下のフェアレディーZですが、トヨタ2000GTにプロポーションが非常に良く似ていると思われませんか?


初代日産フェアレディーZ(直列6気筒、2シーター)

同時代の直列6気筒の2シーターだから似ているのも当然だと思われるかもしれませんが、実はもっと深い深い理由があるのです。

そのヒントはヤマハです。



トヨタ2000GTと日産フェアレディーZの関係

もったいぶってしまいましたが、トヨタ2000GTと日産フェアレディーZの関係について簡単にお話したいと思います。

実は1960年当時、今では全く考えられない事ですが、日産とヤマハが共同で世界に通用する国産2座席スポーツカーを開発していた時代があるのです。

共同開発と言いながらも、やる気満々なのはヤマハの方で、最終的に走行可能な試作機まで作られました。


DATSUN 2000GT or YAMAHA A550X ?

ところが両社の意見の相違から、このプロジェクトは量産前(1964年)にとん挫する事になります。

推測ですが、最終的にこの設計に関する全ての資産はヤマハが買い取ると共に、本件に関する一切の情報については両社間でNDA(Non-disclosure agreement)が締結されたと思われます。

そして困ったヤマハは、このプロジェクトをトヨタに売り込みます。

当時イメージリーダーとなるスポーツカーを一刻も早く開発したかったトヨタはこの話に乗り、それからたった3年後にトヨタ2000GT(1967年)が完成します

一方日産でもこの幻の国産スポーツカーのモチーフを参考にし(とは決して言わないでしょうが)、その2年後の1969年に北米で爆発的に売れたフェアレディーZを完成させたという訳です。

確かに両車の構成は、主要緒元からフレーム構造まで全く異なりますので、どこまでそのモチーフ(面影)が残っているかは定かではありませんが、両車のプロポーションがここまで似ているのは偶然とは思えません。

モデル\項目 全長 全福 全高 ホイールベース トレッド フレーム
トヨタ2000GT 4175 1600 1160 2330 1300/1300 X型バックボーンフレーム
フェアレディーZ 4115 1620 1285 2305 1355/1345 モノコックボディー
トヨタ2000GTとフェアレディーZの主要緒元表(単位:mm)

と言うより、日産は少しでもフェアレディーZを2000GTと似ない様に苦労したのかもしれません。

NDAにより、これらの話が今後も公式な形で発表される事は決してないでしょうが、日本を代表するトヨタ2000GTと日産フェアレディーZのDNAに少なからず共通因子があるのは、間違いなさそうです。

とは言え、例えばNHKのプロジェクトXが復活して、3社の合意が取れたら、NDAに縛られず真実を証して頂ける日がくるかもしれません。

2000GTが発売されてもう48年、フェアレディーZが発売され46年です。

50年目の節目である2017年に、プロジェクトXの一時復活と共に両車の隠された真実報道に期待したいものです。


NHKプロジェクトX

ところでヤマハも、その後何度か自社ブランドでの4輪車を立ち上げに挑戦した様ですが、結局叶わなかった様です。

ですが、ここへ来て2019年に欧州で小型4輪車を生産すると発表しましたので、ついに悲願達成と言えるのではないでしょうか。


2015年にヤマハが発表した新型スポーツカー

ところでご存じでしょうか?

ヤマハにはヤマハ発動機と日本楽器があり、両社ともロゴは大文字のYAMAHAなのですが、1文字だけ形状が異なるのです。

ヒントはMです。


話は戻って、最近発売されたS660の斜め後ろは殆ど見えないと言ってよいくらいです。

特に窓から顔も出せない左後ろは、完全な死角になります。


S660の左後方

日本の高速道路では、当然ながら運転席右側からの本線合流が基本なので、窓から覗ける右後方であれば何とか切り抜けられるとしても、一般道のY時路で左側から合流するにはかなりの勇気が必要です。



幹線道路に右から合流するのは至難の技

安全第一の貴方ならば、一度クルマから降りて合流車線に車がいないのを、目視でしっかり確認する必要があります。

ただし、またクルマに乗って、扉を閉めて、シートベルトを締めて、ギアを入れて、走り出した途端にに合流車線に走行車が来たら、間違いなくアウトです。

怖くありませんか?

一方もし貴方が右から合流しようとしているスポーツカーを見つけたら、相手は自分の事に全く気が付いていないと思うべきです。

そんなときは、ハンディキャップを負ったクルマに優しく道を譲ってあげたいものです。

それこそがついぞ忘れかけていた、博愛精神の発露です。

そして続いて第5位は、固いサスペンションによる弊害です。



スポーツカーの短所(第6位)




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