ロジックで迫る雪道に強いクルマとは
Issued on Jan. 14, 2015
目次
7. まとめ
7-1. 雪道で4WDが路肩に落ちている理由
それでは先延ばしにしていました、4WDが路肩に落ちている理由についてですが、もう気が付いて頂いているでしょう。
全てではないでしょうが、4WDの場合、雪道での限界性能が高いため、ついついスピードを上げて走行し、限界を超えて滑った時には一気に制御不能に陥ってしまうからです。
更には、走行性能は高いにも関わらず、旋回性能もブレーキ性能も他車と同じなのです。
という訳で、雪道に強いクルマこそ過信は禁物という訳です。
なおFRの場合ですと、チェーンを付けて低速で走っても後輪は滑りますので、雪道では一番安全なクルマと言えるかもしれません。
さらに言っておきますと、ABS(アンチロックブレーキ)とトラクションコントロールは雪道では非常に有効な装置です。
稀にこの様な装置は却って危険だの、曲がらないだの、止まらないだの、過信するななどという記事を見かけますが、間違いなく有効な装置ですので、決して雪道でOFFにしない事をお勧めします。
安全装置は何があってもONにしておくのが、現代人の常識です。
7-2. まとめ
①雪道に強いクルマは以下の順番である。
4WD>FF=MR>RR>FR
②ただし雪道に強いクルマほど、限界を超えると一気に滑り出すので事故に繋がり易い。
③雪道に弱いクルマは以下の様なクルマである。
FR車+夏タイヤ+乗車1名+トランク空+ガソリン少々+幅広タイヤ+シャコタン
④ただし雪道で滑り易いクルマほど常時危険信号を発信してくれるので、むしろ安全なクルマと言える。
⑤ABSとトラクションコントロールは雪道で非常に有効な装置である。
⑥雪道でFR車がオーバーステアになったら、カウンターを当てる。ただしハンドルを徐々に戻さないと逆に振れる。
⑦雪道でFF車がアンダーステアになったら、前輪のグリップが回復するまでスピードを落とす。
それが叶わない場合は、最後の手段でサイドブレーキを引いてて後輪をスライドさせる。
⑧雪道の場合、直線路であってもクルマが向きを変えていく事があるという事を認識する。
⑨雪道でタイヤが空転してスタックしたら、軽くブレーキを掛けながら発進すれば抜け出せる場合がある。
それでは次に応用編として、雪道に強い四輪駆動車のランキングをご紹介したいと思います。
誰もが全く予想だにしない事実が飛び出してきますので、是非覗いてみて下さい。
7. まとめ/ロジックで迫る、雪道に強いクルマとは