2018年4Qの新着情報


Vehicle Cafeteriaの2018年4Qの新着情報をお届けします。

記事にしてない情報もありますので、これだけ読んでも楽しめると思います。

トーイングトラクターの重量

2018/12/19(水)
飛行場で良く見かける小型のトーイングトラクター。


日本の飛行場でよく見かけるトーイングトラクター

大きい物では、飛行機を牽引するもまでありますが、上の写真にある小型ものは軽自動車並みの大きさで、コンテナを乗せた台車を複数連ねて飛行場を縦横無尽に走り回ています。

さてこの小型のトーイングトラクターですが、このクルマの車両重量はどれくらいだと思われるでしょうか?


フレームや外装が鋳鉄でできているトヨタの小型トーイングトラクター(2TE18)

普通の方でしたら、軽自動車並みか、ゴルフカート並みと思われるかもしれませんが、本書の読者の方ならそうは思われないでしょう。

実際このクルマの重量は、3.6トンと並みの大型乗用車2台分もの重さがあるのです。


重さ2.5トンのランドクルーザー200

なぜそんなにも車重を重くしているかと言えば、重い台車を牽引するために、タイヤに掛かる荷重を増やして、タイヤの摩擦力を高めなければいけないからです。

これがもし車重が軽いままだと、タイヤがスリップして前に進めないからです。

おまけにエンジンの排気量は2500ccで、最大出力は55PS / 2400rpm、最大トルクは17kgf・m / 1600rpmと、典型的な低回転エンジンです。

なぜいきなりこんな話を持ち出したかと言えば、以前お話した以下のフェイク動画です。


もしジムニーの様な軽自動車が大型トラックを牽引できるのでしたら、飛行場には車両後部に牽引ヒッチを付けた軽自動車が走り回っている事でしょう。

フォレスターの後輪にチェーンを巻いたらダメの理由

2018/12/14(金)
分かりました。

昨日フォレスターの後輪にチェーンを巻いてはいけないというものの、その理由は不明とお知らせしましたが、本日スバルさんから、また返事を頂きました。(今日は”さん”付けです)

それによると、後輪にチェーンを巻いてはいけない理由は、やはりホイールハウス内のクリアランスが足りないためとの事です。

また先般お伝えしておりましたVTD-AWDを搭載したWRX S4(AT)においても、やはり後輪にはチェーンを巻いてはいけないそうです。


WRX S4オプション装着車

ちなみにWRX S4の取扱説明書の(先日お伝えしたのとは)別の頁に、後輪にはチェーンを巻いてはいけないとの記述もありました。


WRX S4の取扱説明書の抜粋(6-3頁)

ご存知の様に、現在スバルにおいては品質問題でゴタゴタしている最中なので、こんな問い合わせに時間を掛けてる余裕はなにのだろうな、と思っていたのですがさすが日本の一流企業です。

本サイトにおいて、スバルの好感度はこれで一気にアップしました。

それでという訳ではないのですが、下のモニュメントをご存知でしょうか?


スバルビルの地下部分にある新宿の目

西新宿の地下通り入り口にある、新宿の目です。

スバルビル解体に伴い、もしかしたら今後撤去されるかもしれませんので、もしご存知ない方は一度見ておく事をお勧めします。

通勤途中に見ていた頃は、気にも留めなかったのですが、こうやってみると感慨深いものがあります。

この前で写真を撮っておけば良かった。



フォレスターの後輪にチェーンを巻いたらダメ!

2018/12/13(木)
大変申し訳ございません。

先日スバルフォレスターの4輪にチェーンを巻いてはいけないというのは、大間違いだとクドクドと書かせて頂きました。

ところが、念のためSUBARUお客様センターに問い合わせした所、何と以下の様な回答を頂きました。

4輪すべてにタイヤチェーンを装着されますと、お車の故障の原因となる可能性がございます。

恐れ入りますが、フォレスターにタイヤチェーンを装着する際は、前輪にスバル純正のタイヤチェーンを装着いただきますようお願い申しあげます。

ここまで明確に言われるのですから、後輪にチェーンを巻いてはいけないのでしょう。

という訳で、先日の幣記事は間違いであった事を、深くお詫びするしかありません。

だからと言って、弊サイトがこれで納得した訳ではありません。

なぜ後輪にチェーンを巻いたらいけないのでしょう?

こちらの質問には、もし後輪に巻いたらいけないのだったらその理由を説明してほしい、とお願いしていたのですが、頂いた回答は以上の通りでした。

いつかその理由が知りたいものです。


ヤマハ四輪車参入を断念

2018/12/12(水)

既にご存知かもしれませんが、ヤマハがとうとう長年の悲願であった四輪車参入を諦めたそうです。


2015年にヤマハが発表した新型スポーツカー

思えば今から半世紀も前(1960年代)にトヨタ2000GTの母体となったYAMAHA AX550Xの開発をはじめとして、過去に何度も四輪車参入に挑戦してきたヤマハですが、ついに息が切れた模様です。


TOYOTA 2000GTの母体となったYAMAHA A550X(詳細はこちら

寂しい。

今となって何とでも言えるのですが、いきなりハードルの高い鋼管フレーム構造や前衛的なスポーツカーを目指すのではなく、最初はローコストで少量生産でき、最低限の安全基準を満たす小型でシンプルなFRスポーツカーだったら多少は可能性があったのではないかと思うのですが。


ヤマハのアイ・ストリームとその鋼管フレーム構造

実際、本田も初めて四輪車はシンプルな軽トラックとオープンカーだったのですから。


いや、まだきっとチャンスはあります。

いつか、いつか、ボンネットを開けると(TOYOTAではなく)YAMAHAロゴのエンジンが鎮座したクルマを見る日を、楽しみに待っています。


チェーンを4輪に巻いたらダメ!?

2018/12/11(火)
一体どこの誰がこんな嘘を拡散しているのでしょう。

最近ネットでは、4WDの場合4輪にチェーンを巻いてはいけない場合があるとの嘘情報が広がっている様ですが、冗談じゃありません。

例え2輪駆動であっても4輪にチェーンを巻けば、天下無敵の雪上走破車になるというのに。

その話は別の機会にするとして、調べてみるとこの嘘情報の発端は、どうもスバルの取扱説明書に端を発している様です。

下はスバルフォレスターの取扱説明書の抜粋です。


これを見ると、確かに”後輪にはタイヤチェーンを装着しないでください”と、しっかり書かれいます。

ですが、本サイトをご覧頂いている賢明な読者の方々でしたら、これは2輪にチェーンを巻く場合はくれぐれも後輪に巻いたらだめだよと、念を押しているのだと分かって頂ける事でしょう。

ちなみにくだんの嘘情報によれば、4輪に巻いてはいけない理由について、”4輪すべてにチェーンを装着すると、センターデフを制御するコンピューターが誤動作を起こし、適切な駆動力配分が行われなくなる恐れがあります。”とあります。

フォレスターのAWDシステムは、センターに電子制御カップリングを搭載したAT用のACT-4(アクティブトルクスプリット)です。


ACT-4を搭載したフォレスター

ACT-4は、一般走行では前後の重量比と同じ60:40の駆動力配分として、路面や走行状態に応じて100:0の前輪駆動から50:50の4輪駆動まで可変します。

ですので、常に駆動の掛かる前輪にチェーンを巻くのは当然の事でしょう。

ですがその場合、前輪に対して後輪が間違いなく常時滑り気味になりますので、センターデフを制御するコンピューターは、滑っていない前輪にドンドン駆動を掛けます。

このため、フルタイム4WDでありながら、いつの間にかほぼFFで雪道を走っている可能性もあるのです。

それに対して、4輪にチェーンを巻いた場合、後輪も前輪と一緒になって回りますので、一般走行と同じ前後60:40の駆動力配分のAWDで走行できるのです。

ですので、4輪にチェーンを巻いても、(センターデフを制御するコンピューターは誤動作しませんし)間違いなく安全サイドになるのです。

ただし一つ気になる事があります。

後輪のタイヤとホイールハウスのクリアランスが狭くて、本当にチェーンを巻いたらいけない可能性もゼロではありません。(限りなくゼロでしょうが)

という訳で、早速スバルさんに訊いてみる事にしました。

どんな回答が届くかお楽しみに。

おっと忘れていました。

ちなみスバルのAWDには、高出力対応のAT車用としてVTD(バリアブルトルクディストリビューション)と呼ばれるAWDシステムがあるのですが、その取扱説明書には後輪にはチェーンを巻くなとの記述はありません。


VTD-AWDを搭載したWRX S4(AT)の取扱説明書の抜粋(1-22頁)

こちらは複合遊星歯車(プラネタリーギヤ)式センターデフと電子制御LSD(油圧多板クラッチ)を搭載していますので、フォレスターのACT-4より更に複雑です。

にも拘(かか)わらず、なぜ後輪にチェーンを巻いても良いのでしょうか?


スバルAWDシステムの一覧表

2018/12/10(月)

スバルのAWDシステムの違いが一目で分かる一覧表を作成しました。


ACT-4を搭載したスバルXV

ACT-4(アクティブトルクスプリット)
VTD-AWD(バリアブルトルクディストリビューション)
ビスカスLSD+センターデフ
DCCD-AWD(ドライバーコントロールセンターデフ)

もし興味がありましたら、こちらへ。



アルピーヌ A110復活(アルミ製ボディーの誘惑と現実)

2018/12/09(日)
不勉強で、全く知りませんでした。

ひと昔前(50年ほど前)、ラリー界をポルシェ911と共に席捲したあのアルピーヌA110が復活したそうではありませんか。


 2018年に復活したアルピーヌA110

両車ともエンジンをリアに積んで後輪を駆動するRRでしたので、エンジン荷重が駆動輪に直接加わる事から4WDが台頭するまでは雪道では無敵の存在でした。

その新アルピーヌA110ですが、貧乏サイトでは触れる事はおろか、おそらく実車を目にする事もないでしょうが、それでも興味津々です。

という訳で早速その特徴を調べてみましたので、もし興味がありましらこちらへ。



小型FRスポーツカーはどうなった?

2018/12/08(土)

数年前話題になっていた、あの小型FRスポーツカーはどこに行ったのでしょう。

そうです。

トヨタのS-FRです。

2015年の第45回東京モーターショーで発表されたTOYOTA S-FR

ネットでは開発中止が決まったとの根拠のないフェイクニュースを流していますが、そんな事はありません。

何故ならば、トヨタは一切その様な公式発表を行っていないからです。

むしろトヨタは、私たちの熱い要望をひたすら待っているのです。

だったらその期待に、甚だ勝手ながら幣貧乏サイトがお応えしましょう。

トヨタさん、本書はこんな(従来の既成概念とは異なる)小型FRスポーツカーを切にお待ちしています。

①全高は1300mm以上(乗降性と視界優先)
②最低地上高は150mm以上(走破性優先)
③ドアは必要以上に長くしない(狭い駐車スペースでの乗降性優先)
④足回りを固くしない(乗り心地優先)
⑤低速トルク優先の3気筒
⑥ターボを付けても良いけどターボ無しの設定も
⑦十分な荷室と後方の視界確保
⑧ベーシックモデルは極力電子補助装置の削除
⑨庶民にも手の届く価格設定
⑩一部のマニアだけでなく、誰もが手の届く小型FRスポーツカー

さもなければ、今後も荷物がたっぷり積めて、小型でキュートで、運転の楽しい2シーターのFRスポーツカー(軽トラと呼ぶ人もいますが)に、意地でも乗り続けるしかありません。


トヨタの最新4WDシステム
Dynamic Torque Vectoring AWDの予想外の性能

2018/12/07(金)

2016年以降、暫く日本での販売を中断していたトヨタのRAV4が、3年ぶりに復活するそうです。


2019年春に発売予定の新型RAV4(写真はUSAモデル)

その4WDシステムに、トヨタが新たに開発した世界初のDynamic Torque Vectoring AWDが投入されるそうです。

世界初と言いながら、今どきトルクベクタリングなど珍しくもないと思っていたのですが、調べてみるととんでもなく画期的なシステムである事が分かりました。

何しろこの新AWDシステムの解説図がどうしても理解できず、一時はこの解説図は間違っていると、世界の大トヨタ様に喧嘩を売ろうとまで思ったほどなのですから。

もし興味がありましたら、こちらへ。



日産のインテリジェント 4×4

2018/12/6(木)

雪道に強い4WDシステムに、日産のインテリジェント 4×4を追加しました。


インテリジェント 4×4を搭載した日産のエクストレイル

トルクベクトル付きインテリジェント 4×4を搭載しているJUKE16GT FOURについては、後輪の左右トルクを制御するので、今までは雪道の走破性は高いと思っていました。

 
日産のJUKE16GT FOURとトルクベクトルのイメージ図

ところが、日産のHP等を見ると、どうもそれほどでもなさそうな感じです。

もし興味があれば、以下へ。

  7-4) 日産のインテリジェント 4×4
  

  7-5) 日産のトルクベクトル付きインテリジェント 4×4
  


速度計の許容誤差

2018/10/19(金)
大変申し訳ございません。

またも訂正記事です。

以前”誰も書かなかったハスラーの欠点”の記事におきまして、速度計の許容誤差は±6%と書いていたのですが、正しくは以下の式で求めるとの事です。

10(速度計の指示値-6)/11≦実際の速度≦(100/94)x速度計の指示値

これをグラフにすると下の様になり、車検時に測定する時速40kmにおいては、時速31km(-23%)~43km(+6%)が許容範囲になります。


すなわち速度計は、実際の速度よりかなり早めに表示する方に許容されている様です。

マイナス側にこれだけ許容されていると、もしかしたら常々時速100kmで走っていると思ったら、実は時速90km以下だったという事があるかもしれません。

ですがその方が、自分のためにも、家族のためにも、そして地球のためにも良いかもしれません。





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