小学生でも分かるトルクと馬力の話
(本当に早いクルマとは?)
第13章:タイヤホイール
(実は鉄製より重いアルミホイール)
2010/1: 初版
2022/9: 改定
2022/9: 改定
13-3. バネ下荷重軽減効果はバネ上荷重の10倍の大嘘
ついでにもう一つ付け加えておきましょう。
”バネ下重量の軽量化は、バネ上の軽量化の10倍(中には20倍とも)効く”という話がまことしやかに流れていますが、これも全くの嘘です。
こう聞くとタイヤが回転しているので、何となくその様な嘘に惑わされるようですが、タイヤが路面に接している限り、その様な事は決してあり得ません。
中には歩行中常に持ち上げる靴と常時接地しているタイヤを一緒にして、軽い靴の方が早く走れて、疲れないのだから、軽いタイヤの方が有利だというのは、完全に間違いです。
例えば、ここに1個15kgのタイヤがあって、これを試しにチタン或いは炭素繊維等の最先端の材料を使って1個1kgにまでに軽量化したとします。(思いっきり小型化しても良いのですが)
だとするとタイヤは4個付いていますので、全部で56kg削減で、その10倍で560kgのバネ上荷重削減効果がある(もし20倍だと何と1120kgで自動車1台の重さが消えてしまう)などと、誰がどう考えてもあり得ない事は分かって頂けるでしょう。

もしその様な夢の様な事があれば、1gの削減に努力している全自動車メーカは、ホイールメーカになっている事でしょうし、ホイールカバーは存在しなくなります。
この手の話は、立派な装丁のある本(著者は自称自動車ジャーナリスト)あるいはホイールの宣伝にもいまだに堂々と謳われています。
ただしこれを読んで頂いた方には、全く根も葉もない話だとご理解頂けると思いますので、この様に技術的に根拠のない事を宣伝に使う業者の製品は強度計算/強度試験が適切に行われているか甚だ疑問ですので、購入には十分注意すべきです。
13-3. バネ下荷重軽減効果はバネ上荷重の10倍の大嘘/第13章:タイヤホイール