ハスラーファンは決して読んではいけない
誰も書かなかったハスラーの欠点

2015/12/15 (火):発行

目次



4位:信号機が見えない


これもご存じない話ではないでしょうか。

ハスラーに乗って、信号機のある小さな交差点の最前列に停まると、信号機が見えないのです。


ハスラーはSUVテイストを醸し出すため、長いルーフと垂直の壁、そしてかなり小ぶりの窓を採用しています。

となるとフロントウィンドウも垂直で且つ上下に狭くなり、おまけに運転席から遠くなります。

となるとどうなるかと言えば、下の図の様に上方向の視界が極端に狭くなるのです。


ハスラーの視界 (青線)はワゴンR (赤線)より狭い

このため、小さな交差点の最前列で信号待ちをすると、信号機が見えないのです。


停止線の前に来ると見えなくなる信号機

こう聞くと、だったら下から見上げれば良いと思われるかもしれませんが、運転席に座って下から見上げるのはかなりしんどい事で、それを信号の色が変わるまで長時間強いられたらなおさらです。


屈めば見える信号機

赤信号で止まろうとする度に、前にクルマがいるとなぜか安心する事になります。




デボネアとハスラー

ここでちょっと休憩です。

今まで散々ハスラーの悪口を書いてきましたが、ハスラーの長所も一つぐらい載せてほしいとのご要望がありましたので、ここでハスラー最大の長所をご紹介したいと思います。

突然ですが、三菱デボネアをご存じでしょうか?


若い方はご存じないかもしれませんが、初代デボネアは、三菱初の最高級乗用車として開発され、なんと高度成長期まっただ中の1964年から、バブルの絶頂期である1986年までの22年間も生産された歴史的長寿命の由緒正しいクルマなのです。

ハスラーとは全く縁もゆかりもないデボネアですが、その共通点は、見てお分かりの様に両車とも車体が垂直な面で構成されている事です。


もう気付いて頂けたと思うのですが、ハスラー最大の長所はそこです。

これによって、二つの事が言えます。

先ず1点目が、外観が実際の寸法より大きく見えるという特徴があります。

実際デボネアを見ると3ナンバー車に見えますが、実は5ナンバーで、横幅は一昔前のシビック程度なのです。

 

3ナンバーのトヨタセンチュリーや日産プレジデントと大きく異なるのはそこです。

そして2点目が、その内部の広々感です。

最近のクルマのフロントウィンドウは、デザインやら空力やら人にぶつかったときの安全対策やらで、どんどん傾斜がきつくなって、ウィンドウの上端がドライバーの頭にどんどん近づいてきています。


ところがこのデボネアに乗ると、フロントウィンドウが遥か彼方 (かなた)に直立に立っているので、室内がとてつもなく広く感じるのです。

実はこれを大いに期待してハスラーに乗ってみたのですが、確かにフロントウィンドウは頭上に迫ってこないものの、ウィンドウが狭いため、期待したほどの広々感はありませんでした。

ですが、他車と比べればそれなりの開放感はあります。

ついでにお伝えすると、屋根の無いオープンカーもフロントウィンドウが垂直であればあるほど、ドライバーとフロントウィンドウが離れて本当の意味で屋根の無い開放感を味わえます。


逆に言えば、フロントウィンドウの傾斜がきついスポーツカーの屋根を取っても、残念ながら開放感は殆ど味わえないのです。


感じるのは、屋根が無い事による強い日差しと、強い風と、強い雨ぐらいでしょうか。

ですので、もしオープンカーにするなら、デボネアやハスラーの様に、スクエアーな形状のクルマが断然お勧めなのです。

以前ホンダから小型のオープンカーがありましたが、ハスラーもカブリオレが似合うかもしれません。


本田City カブリオレ

いかがでしょうか鈴木さん。

話は戻って、この先デボネアの様にスクエアーで開放感のあるクルマは、二度と出てこないのでしょう。

もし中古車屋さんで見かけたら、必見です。

続いて第5位は後方視界です。



4位:信号機が見えない




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